Webサイト(ホームページ)の保守・管理が人手的に満足にできず困っています

ホームページの保守・管理が満足にできず困っています

多田さん

Web制作会社に依頼をして自社のホームページを制作してもらったのですが、その後のことについて困りごとがあります。

制作してもらったWebサイト自体には不満や問題点などは特に無くて、こちらの希望にきちんと沿ったホームページを納入して頂けました。

そこまでは良かったのですが問題はその後で、ホームページの保守や管理について悩みがあります。

会社はあまり大きくないので普段から人手に余裕は無く、そういったことも影響してホームページを保守・管理する時間が確保できません。

また単に人手不足で時間が確保できないだけではなくて、そもそも社内にはホームページ作成に詳しい人がいないので保守・管理する技術がありません。

そのためWeb制作会社にホームページを制作してもらったものの、きちんとホームページを保守・管理できないという状態が続いています。

技術を身につけて自分で対処できるようになるのが手っ取り早いとは思うのですが、人手不足で忙しい状況を考えると現実的では無いと感じています。

またホームページの保守・管理を行うために新たに人を雇うのも現実的では無いので、どうやって対処したものかと頭を悩ませています。

ホームページに何かトラブルがあった場合のことも考えると、きちんと保守・管理できる環境を整えたいのですが、自社ではそれが難しい場合にはどういった対処をすればいいのか知りたいです。

相談者の多田さんは、Web制作会社にホームページを作ってもらいました。

できあがりには満足しているのですが、その後の保守・管理が人手が足りずに満足に行うことができていません

トラブルがあった時のためにも、保守・管理はしっかりやっていきたい。

その心がけはとても大切です

今回は、Webサイト(ホームページ)の納入後の保守・管理についてです。


Web担当者はWeb制作時だけにいればいい訳ではない

おそらく企業の場合、Web制作をするにあたってWeb担当者を決めていると思います。

中規模以上の企業だとWeb制作プロジェクトチームなどチームを組んでいることもあります。

Web担当者はWeb制作が終わったら任務が終わった……ではありません。

公開して終わりではなく、公開後にWebサイトの持つ目的達成のために運用していくわけですから、Web担当者はWeb制作後も必要です。

Web制作会社ともその後、トラブル対応とかをお願いするとき、Web担当者が窓口になる必要があります。

またWebサイトの保守・管理を社内でする場合はWeb担当者は、保守・管理もWeb担当者の仕事としてあります。

置物ではなく、Webサイトを活用してくのでしたらWeb担当者は必要です。


人手と時間がないのなら最低限のことだけはしよう。

Webサイトの保守・管理と言っても幅広くありますが、最低限やっておいてほしいことがあります。

  • アップデート
  • バックアップ
  • パスワード管理

です。

この3つは、トラブルが発生しないよう未然に防ぐ作業や、トラブルが発生した時に損害を小さく食い止める作業です。

つまりトラブル対応用の作業です。

このつは、最低限やっておきましょう。


WordPressなどのソフトウェアを使っている場合はアップデートで常に最新版に……

今は、記事の追加、更新をWeb制作会社に頼まず自分でできるようにWordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)というソフトウェアを使うことが多くなりました。

WordPressに限りませんが、このようにホームページにソフトウェアを使っている場合は、必ずアップデートをして最新版に保っておきます。

多田さんのようにWeb制作会社に作ってもらった場合はテーマという形で提供されていると思いますが、WordPressにはテーマの他にプラグインを使います。

それよりWordPress本体があります。

このようにWordPress本体やプラグインのバージョンアップが合った場合は必ず最新版にするようにしてください。

ですから、記事は更新しなくても時々はログインする必要があります。

これはWordPressだけではありません。他のCMSでも本体やプラグイン(アドオンと呼ばれることもあります)は必ず最新版にします

なぜ最新版にしておかないといけないかと言うと、ソフトウェアには不具合(バグ)がどうしてもつきものです。

またセキュリティの穴があったりします。

そうした不具合やセキュリティの穴が見つかった時に、修正したものをアップデート版として配信します。

なので、アップデートしないと不具合やセキュリティの穴がそのままなのです。

特にセキュリティに関しては、後でパスワードのところでも書きますが、攻撃者の攻撃がどんどん巧妙になっていますので、古いままだとセキュリティ的に悪いのです。

バックアップをしたところまでしか復旧できない。

バックアップも保守・管理では非常に大切です。

なぜなら、トラブルが発生して、サイトをゼロから立ち上げ直さなくてはいけないとなった場合、バックアップしたところまでしか戻せません。

今が2019年1月18日だとして、2018年11月15日が最後のバックアップを取った日だとすると、2018年11月15日日の状態には戻せたとしても、その後は戻せません。

2018年11月16日から今日までの追加・更新は全部消えてしまいます。

バックアップはこまめにとって、トラブルが合った時に損害を最小限に食い止めることが必要なのです。

パスワードは20桁以上で半年に1回は変更しよう

Webサイト(ホームページ)を運用していて一番怖いのが、悪い人からの攻撃ですが、その中でも怖いのがWebサイトの乗っ取りです。

Webサイトを乗っ取られると個人情報などの大切な情報も抜き取られることもあります。

また乗っ取ったWebサイトから別のWebサイトに攻撃に行くこともあります。

なので、IDとパスワードの管理はとても大切です。

キャッシュカードなどの暗証番号も定期的に変えるのをお勧めされていますが、Webサイトのパスワードも定期的に変更しましょう。

できたら半年に1回ぐらいは変えたいところです。

また、パスワードも簡単に突破されやすいのでは意味がありません。

攻撃者はパスワードを推測するソフトを持っているのではなく、連打するソフトをもっていて連打し続けてマッチするのを待ちます。

今はこの攻撃者が持っている連打するソフトは相当レベルの高いものになっており、8桁ぐらいでは数秒で突破できると言われています。

WordPressの場合は「ユーザー」>「新しいパスワード」でパスワード生成すると、候補の複雑なパスワードが出ますので、これを使うのがいいでしょう。

その他のCMSでも、複雑なパスワードが作れたりします。

作れない場合は複雑なパスワードを生成するサイトがあります。
http://www.luft.co.jp/cgi/randam.php

簡単に突破されない強固なパスワードを定期的に更新してください

まとめ

  • Web担当者はWeb制作が終わってからも必要
  • 保守管理の中でも最低限の「アップデート」「バックアップ」「パスワード管理」だけはやろう
  • WordPressなどのソフトウェアはアップデートをして常に最新版を保っておく
  • バックアップをしたところまでしか復旧できないので、こまめにバックアップを取る
  • 強固なパスワードを定期的に更新する

どうしても自分たちで保守・管理できない場合は、アウトソーシングしてしまうのもひとつです。
ハルプレスは、保守・管理が自社で難しい企業様や個人様に対して、保守・管理のアウトソーシングもしております。

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プロフィール

太田晴信
太田晴信Web保守・管理・運用サポートセンター長
Webサイト保守・管理・運用支援センター長 ハルプレス代表/太田晴信
2018年9月に制作後の保守・管理・運用のサポートと代行会社として「ハルプレス」を設立、2018年11月法人化
またWordPressの勉強会などを実施して、初心者に分かりやすくWebを教える。
Web/ITは常に新しいものが出続けており頂点がない。頂点を極める前に次のものが出てきてシェアを取っていく。
の考えのから、Web/ITに従事する人は常に学び続けなければいけないという使命の元、セミナー、塾、合宿などにつねに率先して学び続けている。
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