WordPressのページの画面が真っ白になった現象の原因の調べ方と対処法

WordPressを編集したところ以前は普通に表示されていたページが真っ白になり、ページを閲覧することができない状態になってしまいました。

WordPressの編集をする前は普通にページが表示されていた状況を考えると、編集した際に間違ったことをやってしまったのが原因だと思います。

ただ1つ問題があって編集作業が終わってしばらく経ってから問題に気が付いたので、具体的にどんなことをやったのかうろ覚えなところがあります。

一応テーマの変更を行ったことは覚えているのですが、それ以外にも深く考えずに色々と弄った記憶があるのでページが真っ白になった具体的な原因が分かりません。

問題を解決しようにも原因が分からない状態では対処のしようが無いので、まずは不具合の原因を突き止める方法を知りたいと考えています。

また私はWordPressについてまだ初心者で分からないことも多いので、仮に原因が突き止められたとしても問題を解消することができるか微妙なところです。

そこでWordPressの編集後に画面が真っ白になってしまう不具合について、考えられる具体的な原因とそれらの原因への対処法について詳しく知りたいと考えています。

洋子さん

洋子さんはWordPressで『何か』編集していたら画面が真っ白になってしまったようです。

WordPressは『何か』をしたら、ブラウザの画面が真っ白になることは時々(よく)あります。

今回は、『何か』をしたときに真っ白になったときの原因と対策についてご紹介します。

画面が真っ白になったときに最後にしたことは?
画面が真っ白になったときに最後にしたことは?

画面がなにもせずに真っ白になることはまずありません。
(まれに、データベースのアクセスがうまくできずに、真っ白になることはあります)

真っ白になる時は、『何か』をした時です。

つまり真っ白になる原因になる行動があります。

この「真っ白になる原因になる行動」をトリガーといいますが、このトリガーがなにか?

何をしたら真っ白になったかが原因を探る上で大切になります

WordPressが真っ白になる場合のトリガーはいろいろあります。
WordPressが真っ白になる場合のトリガーはいろいろあります

ソースコード(functions.phpなどのPHPファイル)をいじってないのなら、たいてい以下の場合になります。

  • プラグインをアップデートした
  • テーマをアップデートした
  • WordPress本体をアップデートした
  • PHPのアップデートをした
  • データベースのアップデートをした

現象が起こる直前にやっていたことは何でしょうか?

実は、一般ユーザーだけでなくWeb制作会社の中にもトラブル対応を依頼してくる時、現象だけ見せて、何をしてこうなったか?を言わない人が多いです。

真っ白になって頭の中が真っ白になった人から、一つ一つヒアリングして聞き取るのもトラブル対応をする人のウデなんですが、この何をしてなったか?の「What?」を教えてくれないと、トラブル解決が遅れてしまいます。

冷静になって何をしてそうなったか?がトラブルを解決する第一歩です

プラグインをアップデートして真っ白になった場合
プラグインをアップデートして真っ白になった場合

どのプラグインをアップデートして真っ白になったか断定できるのなら、そのプラグインを停止して動作を確認します。

たくさんプラグインの一括でアップデートした場合は、ひとつひとつ確認していくしかありません。

確認の仕方ですが、

真っ白になっても管理画面に入れる場合は、管理画面からプラグインを停止させられます。

あなたのWordPressサイトのURLが「http://example.jp/」の場合「http://example.jp/wp-admin/」にアクセスしてみてください。

※以下あなたのWordPressサイトのURLが「http://example.jp/」として話を勧めていきます。

アクセスして管理画面に入れましたら、管理画面の「インストール済みプラグイン」からひとつずつ停止していきます。プラグイン一覧

もし、管理画面にアクセスできない場合は、以下のやり方で一旦全停止させます。

①FTPソフトを使ってFTPでサーバーにログインします。

サーバー会社と契約したときにFTPの情報はメールで送られてきています。
(この契約時のメールはとても大切なので、消さないように保護しておきましょう)

②WordPressがインストールされているフォルダの下にある「wp-content」フォルダに入ります。

「wp-content」フォルダ

 

③「wp-content」のなかにある「plugins」フォルダがあります

「plugin」フォルダ

④フォルダ名を変えます。例は「plugins1222」と日付にしています。

名前を変更1 名前を変更2

 

⑤そのまま、WordPressサイトを再読込するとプラグインが全部停止した状態になります。

⑥④で名前を変えたフォルダをまた「plugins」に戻します。

⑦ここで管理画面「http://example.jp/wp-admin/」にアクセスしてみてください。

プラグインのアップデートでなったのなら、ほぼこれでログインできるようになり管理画面に入れるようになります。

⑧以下のように全プラグインが停止された状態になっているので、1個ずつ有効化して画面を確認を繰り返します。原因になっているプラグインを特定していきます。プラグイン停止

プラグイン一覧

⑨そしてまた真っ白になったら、そのプラグインが原因ですので、そのプラグインを削除します。

⑩削除の仕方は、もう一度FTPソフトを使ってFTPでサーバーにログインします。

先ほど名前を変更した「plugins」フォルダの中に、原因となったプラグイン名と同じフォルダを探し出し、フォルダごと削除します。

⑪これで、管理画面に入れるようになると思いますので、残りのプラグインを有効化していきます。(2つ以上のプラグインが原因のこともあるのでひとつずつ有効化していきます)

削除したプラグインは不具合があるので、不具合が直ったバージョンがリリースされるのを待つか、代替のプラグインを探して使うようにしてください。
(設定情報などはデータベースに残っている場合が多いので、不具合が直ったバージョンがリリースされたら、そのままインストールして有効化すれば継続して使えることが多いです。)

テーマをアップデートして真っ白になった場合
テーマをアップデートして真っ白になった場合

テーマを一旦デフォルトテーマ「Twenty Nineteen」や「Twenty Seventeen」にします。

プラグインの時同様、「http://example.jp/wp-admin/」にアクセスしてみてください。

管理画面にログインできる場合は、管理画面でテーマをデフォルトテーマに変更できます。

管理画面に入れない場合は以下の手順でテーマのフォルダ名を変えて強引に変更します。

①FTPソフトを使ってFTPでサーバーにログインします。

②WordPressがインストールされているフォルダの下にある「wp-content」フォルダに入ります。

「wp-content」フォルダ

③「wp-content」のなかにある「theme」というフォルダがありますので、「theme」フォルダに入ります。

「theme」フォルダ

④「theme」フォルダのなかに現在使っているテーマと同名のフォルダがあると思いますので、そのフォルダの名前を変更します。

名前を変更  

変更してログインができるようになったら、テーマの不具合が原因ですので、不具合の修正を待つか、代替のテーマに変えましょう。

WordPress本体をアップデートして真っ白になった場合
WordPress本体をアップデートして真っ白になった場合

WordPress本体をアップデートして真っ白になった場合、使っているテーマかプラグインがアップデートしたバージョンに対応していないことが多いです。
(互換性といいます)

プラグインが原因かどうかを探すのは、先に述べた「プラグインをアップデートして真っ白になった場合」の手順で探します。

テーマが原因かどうかを探すのは、先に述べた「テーマをアップデートして真っ白になった場合」の手順で探します。

あと、WordPress本体に対して使っているPHPやMySQL(データベースソフト)のバージョンが古いことがあります。

要件

に書かれている通り、2018年12月28日現在、
PHP バージョン 7.2 以上。
MySQL バージョン 5.6 以上 推奨と書かれていますが
英語で、「PHP 5.2.4以降およびMySQL5.0以降でも動きますが~」と書かれています。
動作環境としてはPHP 5.2.4以上、MySQL5.0以上なので、それ以前のバージョンを使っている場合は、動作が保証されません。

古いPHPやMySQLを使っている可能性もありますので、その当たりも確認し古かったら新しくする必要があります。

WordPressは、2019年中にはPHP7以上でないと動作を保証しない様に変わるとも言われていますので、推奨されるバージョンで動かしてください。
(PHP7で動かないプラグイン・テーマを使っている場合は、代替のものと変えてください)

「PHPのアップデートをした」または「データベースのアップデートをした」ら真っ白になった場合

「PHPのアップデートをした」または「データベースのアップデートをした」ら真っ白になった場合

これは、使っているテーマやプラグインの中にアップデートしたバージョンに対応していないものが含まれている場合発生します。

なので、「プラグインをアップデートして真っ白になった場合」「テーマをアップデートして真っ白になった場合」の手順で原因のプラグインもしくはテーマを探し出します。

プラグインが原因の場合は、開発者がバージョンアップを放棄してしまっている可能性があります。

なので、代替のプラグインを探して乗り移った方が懸命です。

WordPressでエラーを起こすとなぜ真っ白になるのか?
WordPressでエラーを起こすとなぜ真っ白になるのか?

そもそもなぜWordPressはエラーを起こすと真っ白になるのでしょう?

実は真っ白ではないのです。

WordPressもソフトウェアですから、エラーが起きると「ここにエラーがありますよ」とエラー文をペッと吐き出します。

しかし、セキュリティの観点からこのエラー文はデフォルトでは表示されないようになっています。

だから、エラーが起きると真っ白に見えるのです。

もしエラー文が見たい人は、WordPressがインストールされているフォルダにあります「wp-config.php」というファイルの
下段の方にあります、「define(‘WP_DEBUG’, false);」を「define(‘WP_DEBUG’, True);」に書き換えてアップすると、エラー文が表示されます。

このようなエラーが表示されるようになります。

 


トラブル解決を早くするために

先ほど真っ白になるトリガーになっている行動がある。といいましたが、いろんなことをして画面を見て真っ白の場合、
なにがトリガーか、いろいろ調べる必要が出てきます。

たとえばプラグインを10個アップデートして、テーマも4つアップデートして、WordPress本体もアップデートして表示させてみたら真っ白になった。

という場合、かなり原因究明が複雑になります。

なので、慣れるまではひとつ作業しては動作(画面)を確認するぐらい慎重でいてください。

プラグインのアップデートも一括アップデートできますが、面倒でもひとつひとつアップデートしては動作を見るぐらい慎重でいきましょう。

まさか、WordPressを使っていてWordPress本体やテーマ・プラグインを最新版に保っていない人はいないとは思いますが、もし、アップデートを怠るとそれだけ原因究明が複雑になります。

10個も20個もプラグインやテーマをアップデートしないといけないというようなことにならないよう、こまめにログインしてアップデートしておいてください。

アップデートだけでなくプラグインの追加も同じです。たくさんプラグインをインストールして一気に有効化ではなく、ひとつひとつインストールして有効化して動作を見るようにしましょう

まとめ

  • トリガーが何かをはっきりさせる。
  • 原因となっているプラグイン、テーマを突き止める
  • 原因となっているプラグイン・テーマは修正版がリリースされるのを待つか代替えを探す。
  • 古いプラグインやテーマは使わない。アップデートはこまめにする
  • プラグインやテーマ開発者の中にはアップデートを諦めてしまった人もいるので、そういうプラグインやテーマを使っている場合はすみやかに代わりのものを使う。

プロフィール

太田晴信
太田晴信Web保守・管理・運用サポートセンター長
Webサイト保守・管理・運用支援センター長 ハルプレス代表/太田晴信
2018年9月に制作後の保守・管理・運用のサポートと代行会社として「ハルプレス」を設立、2018年11月法人化
またWordPressの勉強会などを実施して、初心者に分かりやすくWebを教える。
Web/ITは常に新しいものが出続けており頂点がない。頂点を極める前に次のものが出てきてシェアを取っていく。
の考えのから、Web/ITに従事する人は常に学び続けなければいけないという使命の元、セミナー、塾、合宿などにつねに率先して学び続けている。
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