個人がWordPressを運営するにはどの程度お金をかけるべきか
愛さん
WordPressの初期費用にはどの程度お金をかけるべきなのでしょうか。
私が調べたところだと、最低限のドメイン代、サーバー代だけで十分運用できそうに思うのですが、
もう少しお金をかけて有料テーマなどを買っておいた方が良いのでしょうか。私としては一度WordPressを立ち上げてみて必要に感じたら有料テーマを買おうと思っているのですが、
一部の声を聞くと、「途中から有料テーマを実装するのは骨が折れる」との意見があって気になりました。最初にこれだけやっておくと良いなどの意見があれば教えて下さい。
また、有料テーマを買うにしても様々な種類があるのでどれが良いのかがわかりません。
最近よく聞くのはJINやDiverですが、初心者でも使いやすいオススメの有料テーマがあればお聞かせ頂けると助かります。
相談者の愛さんは個人でWordPressを使ってブログを運用したいと考えていらっしゃいます。
その時テーマはどうしたらいいか?有料テーマか無料テーマか?
テーマはデザイン司る大切な部分ですので、適当には選べません。
しょっちゅうデザインが変えるのもやはり手間ですし、「またデザインが変わった」と訪問ユーザーにビックリされてしまいます。
今回は個人使用者がWordPressのテーマを選ぶについてご紹介します。
有料テーマか無料テーマか?テーマは大まかに分けて5つに分けられます。
愛さんは有料テーマか?無料テーマか?で悩んでおられますが、実は有料テーマにも更に場合分けが、無料テーマも場合分けがされます。
大まかに分けて以下の5つになります
有 料テーマ
・Web制作会社にオーダーして作ってもらったテーマ
Web制作会社に依頼して、自分のテーマを作ってもらう方法です。
一般に企業のコーポレートサイトやオウンドメディアは、Web制作会社に依頼すると思います。
また、個人でもガッチリやりたい人はWeb制作会社に依頼する人もいるでしょう。
価格はオーダーメイドなので15万円とかから100万円を超えることもありますが、あなただけのデザインテーマが作成されます。
機能なども言えばつけてくれる可能性が高いです。
・既成の有料テーマ
有料ですが、既成品のテーマです。ちょうど服などを既成品を買う感覚です。
既成品なので、同じテーマを使っている人は多いですが、有料だけにサポートが受けられる体制ができていることが多いです。
有名なのにTCDというテーマを販売している会社がありますし、愛さんがあげているJINやDiverも有料の既成テーマです。
無料テーマ
・WordPress公式ディレクトリテーマ
WordPressの公式ディレクトリに登録されているテーマです。
厳しい厳しい審査を通過しないと、登録されないので不具合やセキュリティの穴などはほとんどありません。
デザインも多種多様です。
ただ、海外の人が作ったものが多いため日本人向けが少ない点があります。
公式に登録されているのは一部が使用できないようになっており、そこを使用できるようにするには有料版を買ってくださいというテーマもあります。
一番安心して使えるテーマです
・非公式テーマ
WordPressの公式ディレクトリに登録されていない、一般の人が自分のサイトなどで作ったテーマを配っているパターンです。
きちんとしたエンジニアが作っている場合もあれば、趣味で作っている人もいます。
レベルはまちまちで、公式ディレクトリに入れると縛りがきつい(自由にできない)ので、非公式にしているだけのもあれば、オレオレで作ったテーマもあります。
・野良テーマ
出処が分からないテーマです。誰が作ったのかもわからないものが結構インターネット上に転がっています。
中には悪意のあるコードが埋め込まれている可能性があるため、野良テーマは使わないようにしてください。
初心者でおすすめはWordPress公式ディレクトリテーマを使うこと
初心者でおすすめなのは公式ディレクトリテーマをつかうことです。
こちらが日本のWordPressの公式サイト
https://ja.wordpress.org/
テーマはここにあります。
https://ja.wordpress.org/themes/
人気のテーマを選んだり、特徴で絞り込んだりすることもできます。
検索窓に「Japan」と入れたら、日本人向きのも出てきました
https://ja.wordpress.org/themes/search/Japan/
このように検索でさがすこともできます。
公式ディレクトリテーマをおすすめするのは、テーマを登録するのには厳しい審査を通過している必要があるので安全であるという点です。
(ただし、更新が2年以上止まっているテーマは安全ではないのでおすすめしません)
そのほかにも、テーマテリトリーとプラグインテリトリーがはっきり分かれていて、テーマではデザインに関することだけで、機能はプラグインでとなっているため、余計なもの(いらない機能)などがついていない点です。
更新があると、いちいちサイトを見に行かなくてもダッシュボードに更新があったことが知らされるのでアップデートし忘れの心配もありません。
有料テーマを使う場合はサポートがどこまでされているか?
愛さんは有料テーマを使いたいと思っているようです。
愛さんは個人で使いますから、Web制作会社に作ってもらうはちょっとハードルが高いでしょう。
既成品の有料テーマを使う形になると思いますが、その場合サポートがどこまでされているかです?
売り切り御免のテーマだと、作った後にトラブルがあっても自己解決するしかありません。
制作者がサポートしてくれる。もしくは使っている人のコミュニティが盛んで、意見が飛び交い、困ったことがあった時に質問すれば親切な人が答えてくれるなど、アフターサポート体制がしっかりしているところを選びましょう。
途中から有料テーマを実装するのは骨が折れる??
愛さんは「途中から有料テーマを実装するのは骨が折れる??」点を心配されていました。
結論から言えば骨が折れることは、ほぼありません。
ただ有料テーマは機能が付いているものが多いです。
中にはプラグインを全く使わなくてもテーマを入れればすべてが整う「オールインワンテーマ」と言われるものもあります。
そのようなテーマの場合、今まで使っていたプラグインと干渉・衝突する可能性があります。
(中には機能がなくてもプラグインと相性が悪いテーマもあります)
なので、その点だけ気をつければ、骨が折れることはありません。
有料テーマの一番のおすすめは「Snow Monkey」
私が有料テーマで一番のおすすめは、「Snow Monkey」です。
公式サイトはこちらです。
https://snow-monkey.2inc.org/
こちらはサポートフォーラムが、WordPress公式のようにあり、困ったときには回答をいただけます。
また、使っている人の中にはエンジニアも多いので、カスタマイズ方法もコミュニティで盛んに発言されています。
私も購入しているので、サポートフォーラムを使わせていただいたり、コミュニティにも参加しています。
このように、公式ディレクトリ以外を使う場合は、使っている人通しで活性化していることも一つのポイントです。
ただ、サブスクリプションですので1年経つと更新する必要があります。
まとめ
- テーマには大きく5つに分類される
- 野良テーマは使わない
- 初心者のおすすめはWordPress公式ディレクトリテーマ
- 有料テーマを使う場合はアフターサポート体制を見る
- 有料テーマのおすすめは「Snow Monkey」
WordPressはすべてが自己責任のソフトウェアです。
アフターサポートがどうなっているかは、とても大切です。
プロフィール
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Webサイト保守・管理・運用支援センター長 ハルプレス代表/太田晴信
2018年9月に制作後の保守・管理・運用のサポートと代行会社として「ハルプレス」を設立、2018年11月法人化
またWordPressの勉強会などを実施して、初心者に分かりやすくWebを教える。
Web/ITは常に新しいものが出続けており頂点がない。頂点を極める前に次のものが出てきてシェアを取っていく。
の考えのから、Web/ITに従事する人は常に学び続けなければいけないという使命の元、セミナー、塾、合宿などにつねに率先して学び続けている。
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