WordPress5.0にアップデートしても大丈夫でしょうか?

いまだにWordPress5.0へアップデートしていないのですが、結局アップデートして大丈夫なのでしょうか。

松原さん

当時、WordPressが5.0へアップデート可能になった際、SNS上の個人ブロガーを中心に「大型アップデートだから今は待つべき!」との声が大半でした。
実際、WordPressの有料テーマを販売している方々やプラグイン提供者も「バージョン5.0には対応していないので、しばしお待ち下さい」との声がありました。
実際にアップデートをしている方の情報を見ても不具合が生じているケースも多かったので、私はそれを見て尻込みしてしまったのですが、その後の経過がよくわかりません。

WordPress5.0以降のアップデートを待つべきなのか、それとも大丈夫と踏んでアップデートすべきでしょうか。
こういった質問をするとよく聞くのが、「アップデートをせずに放置していると適切なサポートが受けられなくなる」という意見ですが、実際どうなのかがよくわかりません。
仮に不具合が起こるとしたらどういったトラブルなのでしょうか。

個人的に、サイトが重くなる程度のトラブルであれば許容できるのですが、データが吹き飛ぶようなことがあると怖くてアップデートする気になれません。

WordPress5.0にアップデートをする際に、個人単位でできる対策などもあれば合わせてお聞かせ下さい。

個人ブロガーの松原さんは、WordPressを使ってブログを運用しています。

WordPress5.0が2018年12月6日にリリースされました。(日本時間では12月7日)
※2019年1月8日の段階でWordPress5.0.2となっています。

それまでは、WordPress4.9.8だからメジャーバージョンの変更です。

一番左の数字が上がるバージョンアップですから、大きな変更がありました。

私のところにも、松原さん以外にもWordPress5.0のアップデートに関する問い合わせが来ています。

どうなんでしょう?アップデートはしたほうがいいのか?しないほうがいいのか?

今回はWordPress5.0へのアップデートに関して紹介します。

松原さんは個人でWordPressを使われていますが、企業でも考え方は同じです。

WordPressは常に最新版にしておく。WordPress5.0にしないは基本は×

WordPressは本体、テーマ、プラグインは常に最新版にしておかないといけません。

古いバージョンのWordPress本体、テーマ、プラグインはアップデートはしないといけません。

セキュリティの面からも、WordPressを安全に安心して安定して稼働させるにはアップデートは必須です。

最新のWordPressで正常に表示されないテーマ、正常に機能しないプラグインは、テーマ・プラグインを最新版に対応してもらうか、代替のテーマ・プラグインに変更する必要があります。

WordPress5.0にしないは基本は×です。

Web制作会社にテーマを作ってもらっている場合は、WordPress5.0に対応しているか?を聴いて対応していない場合は対応してもらう。

松原さんのように個人ではなく企業の場合は、テーマを制作したWeb制作会社に「WordPress5.0に対応しているか?」を確認してください。

その場合、おおかた以下のようになると思います。

  1. WordPress5.0対応しているので、アップデートしていただいて大丈夫です。
  2. 保守・管理契約をしているので無償で対応します
  3. 保守・管理契約をしているけど、大型変更なので超過サポートとなり有償で対応します。
  4. 保守・管理契約をしていないので、有償で対応します。
  5. WordPress5.0対応はしません。

実は、WordPressの本体を作っている本部(WordPressファンデーション)は、WordPress5.0がアップデートする前から、変更部分を報告していました。

なので、報告を読んで1.の対応をすることも可能でした。

しかし、実際、このようなWeb制作会社は少数であることが予想されます。

制作して新しいとか、新しいテーマの場合は1.の場合があります。

もし「5.WordPress5.0対応はしない」でしたら、そんなテーマは使っていてはいけないので、別のWeb制作会社に再度制作を依頼することをおすすめします。

5.の対応をするWeb制作会社は良くないので、契約を切ったほうがいいでしょう。

実際は、2.3.4が多いと思います。

これで分かると思いますが、アップデートに対応する場合は、お金がかかるということです。

Web制作にコストを掛けて、Web運用にお金を用意していない会社は多いのですが、WordPressを使う場合は運用コスト(ランニングコスト)が必要なのをご理解ください。
※WordPressを使わない場合も、それなりに運用コスト(ランニングコスト)はかかります。


使っている有料テーマやプラグイン提供者から「アップデートはしばしお待ち下さい」と言われたら……

松原さんのように、使っているのが有料のテーマだったり、またプラグインの場合は制作者から「WordPress5.0には対応していないから、アップデートはしばしお待ち下さい」と言われる可能性があります。

その場合は、しばし待つ形になります。

しかし、いつまで経っても、WordPress5.0対応する様子がない場合は、別のテーマや代替のプラグインに変更も考えないといけません。

しばし待って」と言われても、永遠に待って放置していてはいけません。

WordPress5.0へのアップデートは必須だけど、するときは慎重に……

WordPress5.0へのアップデートは必須ですが、する場合は慎重にやります。

Web制作会社からアップデートOKをもらっても、慎重に行います。

実はWordPressでサイトを作る場合は、レンタルサーバー内にミラーサイト(元となるWebサイトと同一の内容を持つWebサイト)を作っておくのをおすすめします。

ミラーサイトは重複コンテンツになるのを防ぐために、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れておきます。

このミラーサイトを先にアップデートします。

そして問題なかったら、本番サイトをアップデートします。

まとめ

  • WordPress5.0にアップデートしないは基本として×
  • WordPress5.0対応にはお金がかかる。
  • WordPressの運用には運用コストがかかる
  • WordPress5.0アップデートはミラーサイトで試してから

先にも書きましたが、Web制作会社に依頼している場合など、WordPress5.0対応にはお金がかかる可能性が高いです。

ここひとつで、ご理解いただきたいのは、WordPressを稼働するには運用コスト(ランニングコスト)が必要だということです。

Web制作に全部使ってしまって、運用するお金がないということが無いように、予算計画を立ててくださいしましょう。

松原さんの「仮に不具合が起こるとしたらどういったトラブルなのでしょうか?」に関しましては別の記事を用意します。
しばしお待ち下さい。


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また、よろしかったら、ご利用ください。

プロフィール

太田晴信Web保守・管理・運用サポートセンター長
Webサイト保守・管理・運用支援センター長 ハルプレス代表/太田晴信
2018年9月に制作後の保守・管理・運用のサポートと代行会社として「ハルプレス」を設立、2018年11月法人化
またWordPressの勉強会などを実施して、初心者に分かりやすくWebを教える。
Web/ITは常に新しいものが出続けており頂点がない。頂点を極める前に次のものが出てきてシェアを取っていく。
の考えのから、Web/ITに従事する人は常に学び続けなければいけないという使命の元、セミナー、塾、合宿などにつねに率先して学び続けている。
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